初めは優しかったのに、気付いたらいつも責められたり、見下されたりするという人は、彼氏にモラハラされているかもしれません。
モラハラは、そのままにしておくと精神的に追い詰められ、抵抗できなくなってしまうので、早目に対処しておきたいところ。
「モラハラ」とはどんな意味?
目には見えない言葉や行動で相手を追い詰める、精神的な暴力・嫌がらせのことです。
身体的な外傷が残らないので、第三者からわかりにくいのはもちろん、モラハラを受けている本人ですらその行為を自覚できないことも。そればかりか、「悪いのは私だから」と思い込み、相手に対する恐怖心が芽生えることもあるでしょう。
肉体的にダメージを受けないので、我慢し続けてしまうことも多く、結果的に精神的ダメージを負う可能性が高くなります。
モラハラ彼氏の特徴8選
彼氏がモラハラかどうか判断するためにも、まずはモラハラ彼氏の特徴を知っておくことが重要になります。
ここでは、モラハラ彼氏に見られる8つの特徴をご紹介します。
上から目線でものを言う
モラハラ彼氏は、上から目線でものを言う特徴があります。
- 「自分の方が、頭がいい」
- 「自分の方が、仕事ができる」
- 「自分の方が、立場が上」
など、周りの人を見下してきます。人の非ばかりに目が行くので、彼女にも傷つく言葉を的確に、かつ執拗に浴びせることも。
彼女の自信を失わせることで、自分が優位に立とうとしているのです。
プライドが高い
モラハラ彼氏は、プライドが高い人が多いです。
誰よりも自分の立場が上だと思っているので、彼女のように近くにいる人の意見を素直に受け入れることができません。
たとえ彼女が正しいことを言ったとしても、受け入れると自分の負けを認めたことになるからです。
プライドが高く、喧嘩をしても「謝ったら負け」と思う節があるため、絶対に非を認めません。
外面がいい
モラハラ彼氏は、外面がいいという特徴があります。
他人の視線や評価が気になるので、外面がよく、第一印象は極めて良好。彼女に対しても、出会った頃は優しく紳士的なことがほとんどです。
しかし、交際を続けるうちに徐々に強引な性格や乱暴な言葉が増えてきます。
その外面の良さから、周りには「謙虚な人」と思われていることがほとんど。
束縛が激しい
モラハラ彼氏は、彼女に対して激しい束縛をする人も多いです。
- 「誰と出掛けるの?」
- 「どこへ行くの?」
- 「何時に帰るの?」
など、彼女が出掛けようものならしつこく聞いてくるでしょう。
モラハラ彼氏は、彼女が自分の支配下にいないと不安に感じるため、彼女の交友関係だけでなくLINEのチャット履歴、電話の着信履歴、SNSの投稿など全てを把握したがります。
「愛されすぎているだけ」と都合よく解釈するのは危険。
自分の言動全てを正当化する
モラハラ彼氏は、自分に都合の悪いことがあっても、何かと理由をつけて正当化してきます。
たとえば約束の時間に遅れたとしても、遅刻したことを素直に謝るのではなく、「自分のせいで遅れたのではない」と主張してきます。遅れたことを攻めようものなら、逆ギレして機嫌を損ねることも。
モラハラ彼氏は自分を客観的に見ることができないため、反省できません。たとえ自分の間違いに気付いても、素直に謝ることもありません。
感情的になりやすい
モラハラ彼氏は、すぐに感情的になるのが特徴です。
さっきまで楽しそうにニコニコしていたのに、急に機嫌が悪くなって無視をしてくるなどコロコロ態度が変わります。
周りのことを考えず自分の気持ちを最優先するので、少しでも機嫌が悪いと態度に出てしまいます。不安定な感情に彼女は振り回され、不安に思うこともあるでしょう。
一度怒ると機嫌が直りにくい
モラハラ彼氏は、喧嘩をしても決して自分が悪いとは思いません。
そのため、一度怒るとかなり面倒。たとえ自分に非があっても、「お前が悪い」と彼女に責任を押しつけ、責め立ててくるでしょう。
謝ったら謝ったで、「態度が気にくわない」と言われるなどキリがありません。一度キレたらなかなか機嫌が直らないので厄介です。
時間がたってもグチグチと相手を責めてきたり、忘れたころに過去の話を掘り返して怒り出したりすることも。
自分のルールを押し付けがち
モラハラ彼氏は、自分のルールや常識を彼女に押し付けがちです。
- 「俺の言うこと聞けないの?」
- 「そんなことも知らないの?」
- 「なんでこうしないの?」
世間一般なルールや常識よりも、「マイルール」第一主義。理不尽なルールを彼女に押し付け、従わせようとします。
基本的に自分の言うことを聞かない人をおかしいと思うので、説得しようとしても素直に受け入れることはありません。
モラハラ彼氏がモラハラする3つの理由
モラハラ彼氏は、一体なぜそのような行動を取ってしまうのでしょうか?
その原因として考えられる3つの理由をご紹介します。
自己肯定感が低い
彼氏がモラハラをする原因は、自己肯定感の低さが関係している場合があります。
一見、モラハラ彼氏は自己肯定感が高いように思えますが、自分に自信がない場合がほとんど。自分より立場の強い人には弱いものの、「この人なら許される」と感じた人には攻撃的な態度を取ります。
彼女に対しても、自分よりも低く位置づけることで安心感を得ているのです。
ストレスが溜まっている
モラハラ彼氏の中には、仕事や人間関係などストレスが原因となっている人もいます。
誰にでもストレスはありますが、上手く付き合ったり発散したりするもの。しかし、モラハラ彼氏はストレスの発散が苦手。うまく解消できずに「モラハラ」という行動に出てしまいます。
仕事で上司に言われて腹が立ったことや、友人に言われたことなどを、言い返せない彼女に直接ぶつけてくるのです。
幼少期の家庭環境
彼氏がモラハラになる理由の1つに、幼少期の家庭環境があります。
幼少期に、両親から愛情を受けて育ってきた場合は、自分に自信が持てるようになります。他人の愛し方も学ぶので、モラハラ行為をすることもないでしょう。
一方、幼い頃に大人から愛情を受けず批判されて育った人は、自分に対する自信も持てず、愛情表現の方法もわかりません。
どうすればいい?モラハラ彼氏への4つの対処法
「彼氏がモラハラかもしれない」と思っても、すぐに別れると決断できないことが多いはず。
そこで、彼氏のモラハラにどう対処したらいいのか、4つの方法についてご紹介します。
モラハラは簡単には直らないと知っておく
モラハラ彼氏といっても、楽しい時や優しい時もあるからできることなら直してほしいと思う人も多いはず。
しかし、モラハラを直すのは簡単ではないことは肝に銘じておきましょう。
モラハラの原因には色々ありますが、幼少期の問題や性格の問題など、その背景には様々なものがあります。中には、改善しようと努力してくれる場合もありますが、時間がかかるだけでなく、結局直らないことも多いのが現実です。
嫌なことをはっきり伝える
彼氏のモラハラを回避するためには、嫌なことをはっきり伝えるのも効果的です。
モラハラをしている彼自身は、自分の言動がモラハラと自覚していないことがほとんど。そのため、嫌なことをされたり言われたりしたら、その場でモラハラであることを伝えましょう。
「それはモラハラだよ」と言われることで、彼にモラハラをはっきり自覚させることができます。
また、一度や二度では相手に伝わらないことがほとんど。
すぐ「自分が悪い」と思い込まない
彼氏にモラハラをされても、すぐ「自分が悪い」と思い込まないようにしましょう。
ネチネチと言われ続けると、「ひょっとして私が悪いのかな」と思いがち。しかしモラハラ行為は、モラハラをする彼氏が悪いのであって、あなたに非があるわけではありません。
何が原因であれ、相手を精神的に追い込むことは許されないことです。
謝ると、相手を余計につけ上がらせてしまうことになりかねません。
周囲の人に相談する
自分が指摘してもなかなか受け入れてくれなさそうな場合は、周囲の人に相談しましょう。
自己肯定感が低く、彼女を見下すような態度を取るモラハラ彼氏は、周囲にはいい人を装っていることがほとんど。外面のいいモラハラ彼氏には、効果的な方法です。
この場合、自分の友達よりも彼氏の友達に相談するのがおすすめ。彼氏に忠告してくれる可能性が高くなります。
モラハラ彼氏と別れる3つの方法
モラハラ彼氏の対処法をご紹介してきましたが、それでも直らない時は付き合い続けてもストレスがたまるだけ。別れるのが一番の方法です。
そこで、モラハラ彼氏とできるだけスムーズに別れる3つの方法をご紹介します。
自分が悪いことを強調して別れを切り出す
モラハラ彼氏は、自分に都合の悪いことは何でも彼女のせいにする癖があります。それを逆手にとり、「悪いのは私だから」と自分のせいにして別れを切り出すと効果的です。
ひたすら自分が悪いと強調することで、モラハラ彼氏のプライドを傷つけずスムーズに別れ話を進めることができます。
彼氏のモラハラを原因に別れたいと言うと、「直すから」「もうしないから」と言い包められる可能性もあるのでNG。
相手が失望するような女性を演じる
モラハラ彼氏と別れたい時、相手が失望するような女性を演じるのも効果的です。
モラハラ彼氏はプライドが高いので、自分に釣り合う彼女じゃないと思わせるとスムーズに別れられる可能性大。
「前はそんな子じゃなかったのに」「俺、そういうのが嫌いって知っているよね?」など相手が愛想を尽かすよう仕向けるといいでしょう。
一方的に連絡を絶つ
モラハラ彼氏とは、そもそも別れ話自体がスムーズに進まないことも少なくありません。
別れ話をしても「はいはい」と聞き流され、まともに取り合ってくれず別れ話が進まない場合は、一方的に連絡を絶つのも効果的です。
LINEや電話、SNSなど自分に繋がる連絡手段を一切断ち、あなたに連絡がつかないようにしてしまえば、真剣に別れを考えていることが相手に伝わるでしょう。
効果テキメン!モラハラ彼氏に効くセリフ6選
モラハラ彼氏と付き合いを続けたい場合、上手に付き合う努力をしなければなりません。
ここでは、モラハラ彼氏に効くセリフ6選をご紹介します。
すごいね
モラハラ彼氏は、自分を認めて欲しい気持ちが大きいので、「すごいね」「さすがだね」と褒められると、より自分に自信を持てるようになります。
プライドが高い男性が多いので、上手に立ててあげると関係も上手くいくでしょう。
なるほど
「なるほど」「それもいいね」というように、相手の意見を受け入れるのもモラハラ彼氏には効果的。
たとえ自分が反対の意見だったとしても、一旦相手の意見を受け入れることでモラハラ彼氏の攻撃を軽減できます。
ありがとう
「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えられると、モラハラ彼氏は自分を認めてもらえたと満足します。
モラハラ彼氏は些細なことでも気になる性格なので、ちょっとしたことにでも感謝の気持ちを伝えると嬉しく感じるでしょう。
頼りにしているよ
モラハラ彼氏は、「褒められたい」「頼られたい」と日頃から思い続けています。そのため、「頼りにしているよ」と言われると承認欲求が満たされます。
何かしてもらったときはもちろんですが、不意打ちで伝えるとより心に響きやすいでしょう。
良かったね
モラハラ彼氏は、自分の意見が否定されることを極端に嫌がります。それどころか、自分の意見を言ったつもりがなくても過剰に反応してきます。
「良かったね」のように彼氏に寄り添う言葉を聞くと、自分を理解してくれていると感じ安心感が得られます。
そうだね
モラハラ彼氏の言動に思わず反発したくなりますが、そこで反応してしまうと、結果倍になって返ってくることも。
反論したい気持ちをグッと耐えて「そうだね」「そう思うんだね」と伝えると、「自分の意見を尊重してくれた」と思い、気持ちも安定するでしょう。
彼氏がモラハラにならないための2つの対策方法
彼氏にモラハラ気質があったとしても、上手くコントロールすることでモラハラ彼氏にならなくて済む可能性もあります。
そこで、彼氏がモラハラにならないための2つの対策方法をご紹介します。
思ったことははっきり伝える
彼氏がモラハラにならないためにも、思ったことはハッキリ伝えることが大切です。
- 初対面だから言いづらい
- 断りたくても断りにくい
- 言いたいけど言えない
など、遠慮して言いたいことを言えずにいると、相手の我を通す性格を助長しかねません。
相手のモラハラを食い止めるためには、対等な関係であることが必須です。
お互いの意見を尊重する
彼氏をモラハラにしないために、お互いの意見を尊重することが大切です。
カップルの間に上下関係ができてしまうと、相手を見下すような関係になりがちです。恋人との良好な関係を築くためにも、モラハラをする隙を作らないのが鉄則です。
お互いの意見を尊重することができれば、無駄な衝突も生まれにくく、喧嘩も避けられます。信頼関係を築くことで、モラハラ彼氏を作らないことに結びつくでしょう。
モラハラ彼氏の特徴を理解して慎重に対処しよう
モラハラは、身体的な外傷がない分、第三者からはわかりにくいです。
中には、彼氏からモラハラを受けていても、それがモラハラだと気付かない人も。そればかりか、「悪いのは私だから」と相手の言うことを真に受け、エスカレートして恐怖心すら抱いてしまうこともあるでしょう。
モラハラは精神的なダメージを負う可能性が高いので、早目に対処することが大切です。モラハラ彼氏の特徴を理解したうえでしっかり向き合い、改善するよう努めましょう。