女性が高収入を稼げる事で人気のチャットレディ。
しかし、気軽に始められる分、上記のようにチャットレディの確定申告がよく分からないという方も多いはず。
のぞみ先生チャットレディの確定申告とは？
まずは、そもそも確定申告とは何かやチャットレディの確定申告の必要性などを解説していきます。
仕事のために購入したものや使ったお金は、経費になるので税金の対象外になります。
ですので、収入から経費を引いた金額が税金の対象となり、確定申告ではその金額を確定して申告するのが目的になります。
チャットレディも確定申告は必要！
チャットレディも立派な仕事なので、収入を得たら確定申告が必要になります。
そして、所得を確定させて申告をすると、翌年に税金がかかってきます。
税金を払うのが嫌だからと申告せずにいると、「無申告加算税」や「延滞税」がかかるので注意しましょう。
各年分の無申告加算税は、原則として、納付すべき税額に対して、50万円までは15パーセント、50万円を超える部分は20パーセントの割合を乗じて計算した金額となります。
なお、税務署の調査を受ける前に自主的に期限後申告をした場合には、この無申告加算税が5パーセントの割合を乗じて計算した金額に軽減されます。
引用元：国税庁
「無申告加算税」や「延滞税」は本来払う必要のない税金で、元々の税金に追加で払う事になります。
のぞみ先生チャットレディで確定申告が不要なパターン
チャットレディは個人事業主になるので、基本的に確定申告が必要ですが、状況によっては確定申告をする必要がない場合もあります。
大きくわけると、以下の2つのパターンで確定申告が不要になります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
収入がチャットレディのみで48万円以下だった場合
他に仕事やアルバイトなどをしておらず、その年の収入がチャットレディのみで48万円以下だった場合は、確定申告をする必要がありません。
これは、基礎控除という全ての納税者を対象に無条件で差し引かれる所得控除の48万円が適応されるためです。
特に、学生やフリーターなどで空き時間に少しだけチャットレディをしていると年間48万円になる場合も多く、その場合は確定申告が不要になります。
のぞみ先生副業でチャットレディの収入が20万円以下だった場合
チャットレディ以外に本業で収入を得ていて、副業であるチャットレディの収入が年間20万円以下の場合は確定申告をする必要がありません。
少額であれば税も大きくないという事で、申告の手間なども考慮され、年間20万円以下なら免除となっています。
ただし、本業の収入が2,000万円を超える場合は、副業であるチャットレディの収入額を問わず確定申告が必要です。
また、チャットレディ以外の収入が源泉徴収されていないもの（YouTubeの広告収入、転売、アフィリエイトなど）の場合、チャットレディの収入とその他の合計が48万円以上だと確定申告が必要になります。
のぞみ先生チャットレディが確定申告で経費にできるもの
稼いだお金の多くを仕事のために使っていても、収入だけを申告すると、「この人はたくさん稼いでいる」と思われて税金を多く支払わなければいけなくなります。
そうならないためにも、「何にいくら使ったか」をしっかり把握して申告する事も非常に重要なポイントです。
経費として計上できるのは、「仕事に関係があって実際に使ったもの」です。
以下で、項目別に詳しく解説していくのでチェックしてみて下さい。
それぞれ詳しく解説していきます。
衣裳代
- チャットをする時に着た衣装（服、ドレス、下着など）
- イベントなどで着たコスプレ衣装
- イメチェンで使ったカツラやウィッグ
- プロフィール撮影で着た衣装
チャットレディの経費でまずチェックしたいのが、ライブ配信時や写真撮影時などの衣装代です。
ライブ配信をする時はできるだけオシャレな服装で出たいですし、季節のイベントの時は内容に合わせたコスプレを着る方も多いはず。
それらでかかった服やウィッグなどは、全て衣装代として計上できます。
衣装は購入でもレンタルでもどちらもOKなので、忘れずチェックしておきましょう。
ただし、プライベートも同じ服を着ている場合は、全額を経費として計上できない場合もあります。
税務署が経費として認めなければプライベート用という事になってしまう場合もあるので、注意は必要です。
のぞみ先生美容代
- 化粧品代
- コンタクトレンズ代
- ネイルサロン代
- ヘアメイク（美容院）代
チャットレディとして働く上で「美」は必要不可欠なので、美容代はチャットレディの経費として計上ができます。
上記以外でも、例えばジムやエステなど、自分を綺麗に見せるためにかかったお金は美容代として計上できます。
ただし、こちらも衣装と同様で、プライベートでも使っている場合は全額を経費として計上できない事もあります。
仕事用とプライベート用に分けておいたり、利用するお店を変えるなどの工夫をしておくと、後々計算する時に便利です。
のぞみ先生家賃・水道光熱費
- 家賃の一部
- 水道光熱費の一部
自宅でチャットレディの仕事をしている場合は、家賃や水道光熱費なども経費として計上できます。
全額を計上できるわけではありませんが、特に家賃などは年間だと高額になりやすいのでチェックしておくようにしましょう。
基本的には、以下のような方法で計算する事ができます。
全体で10万円かかっていて、その半分の1部屋を使っているので5万円を計上できる。
毎日3時間ずつ働いていて、光熱費として1ヶ月2万円かかっている場合
24時間のうち毎日3時間仕事で使っているので、2,500円計上できる。
のぞみ先生通信費
- インターネット代
- スマホ代
自宅でチャットレディで働くためには、インターネット環境が必須です。
そのため、インターネットの料金やWi-Fiのレンタル料などは経費として計上できます。
また、スマホでやっている場合は、スマホの料金も経費として計上できます。
ただし、こちらもプライベートと兼用している場合は、仕事との割合で計算して計上する必要があります。
のぞみ先生消耗品費
- パソコン（10万円未満）
- スマートフォン（10万円未満）
- WEBカメラ
- 照明器具
- マイク
- ヘッドホン、イヤホン
- 文房具
- タオル、ティッシュ
チャットレディに不可欠なパソコンやスマートフォン、マイクやヘッドホン、カメラや照明などの撮影器具は消耗品として計上できます。
ただし、10万円を超える場合は、減価償却費として耐用年数で何年かに分けて計上します。
他にも、仕事で使った文房具やタオルやティッシュなども、消耗品費として計上してOKです。
のぞみ先生接待交際費
- 打ち合わせで使った飲食代
- ライブ配信中の飲食代
- 仕事関係者への贈り物
チャットレディのグループの打ち合わせなどで食事をした場合は、その時の飲食代は接待交際費として計上できます。
仕事で必要な打ち合わせにかかった費用という事で、経費にする事ができます。
同じように、ライブ配信中に飲んだお酒代や食べた食べ物代なども、パフォーマンスの一部なので接待交際費にする事ができます。
他にも、仕事関係者にお中元や贈り物をした場合なども、接待交際費として計上できます。
のぞみ先生旅費交通費
- タクシー代
- 電車代
- バス代
- ガソリン代
チャットレディで仕事をする場所が、事務所や専用のチャットルームの場合は、移動でかかった費用を旅費交通費として計上できます。
基本的に移動手段を問わずかかった交通費は計上ができるので、レシートや領収書を取っておく事を忘れないようにしましょう。
ただし、電車通勤で必要がないのにグリーン車に乗ったり、プライベートの用事でタクシーを使った場合などは経費にはならないので注意が必要です。
のぞみ先生チャットレディの確定申告のやり方
経費について分かったところで、次は実際にチャットレディが確定申告をする時の流れを解説していきます。
確定申告は、実はやる事は意外とシンプルで以下の流れで申告ができます。
まずは、白色申告か青色申告のどちらで申告するか決めましょう。
白色申告は、控除の金額は少なめですが記帳が簡単なので、主に確定申告に不慣れだったり収入が少なかった方におすすめです。
青色申告は、事前に準備が必要だったり記帳も手間がかかりますが、最大65万円の特別控除などがあるので、確定申告に慣れていたり収入が多い方におすすめです。
「どちらにしなければいけない」という規定などはないので、好きな方を選びましょう。
青色申告をする場合は、事前に「開業届」と「所得税の青色申告承認申請」を提出しましょう。
青色申告をしたい場合、これら2つを確定申告するまでに手続きしておかないと、白色申告しかできなくなってしまいます。
もし、青色申告をしたいという場合は、確定申告が始まる前に手続きをしておくと安心です。
会計ソフトを使って、その年の収入と経費を入力していきます。
準備が終わったら、会計ソフトを使って、その年にいくら稼いだかや支払った経費などを入力していきましょう。
会計ソフトを持っていない方は、次項で確定申告に使えるおすすめの会計ソフトを紹介しているので、是非参考にしてみて下さい。
のぞみ先生チャットレディにおすすめの会計ソフト
チャットレディが自分で確定申告をする時は、確定申告機能がついた会計ソフトが便利です。
以下で、おすすめ会計ソフトを3つご紹介しますので、会計ソフトを持っていない方は参考にしてみて下さい。
それぞれ詳しく解説していきます。
弥生の申告オンライン
| 運営会社 | 弥生株式会社 |
|---|---|
| 対応申告 | 白色申告、青色申告 |
| 料金 | 白色（無料）、青色（9,680円/年〜） |
| 形式 | クラウド型 |
| URL | https://www.yayoi-kk.co.jp/products/shiroiro_ol/ |
弥生の申告オンラインは、インストール不要で使える人気の会計ソフトです。
白色申告バージョンと青色申告バージョンがあり、白色申告なら無料で利用が可能です。
基本的な会計機能から、レシートなどの自動仕訳などの便利な機能もあり、サポートも充実しています。
デザインもシンプルで分かりやすいので、会計ソフトを使うのが初めての方でも使いやすいです。
のぞみ先生会計freee
| 運営会社 | freee株式会社 |
|---|---|
| 対応申告 | 白色申告、青色申告 |
| 料金 | 12,936円/年〜 |
| 形式 | クラウド型 |
| URL | https://www.freee.co.jp/ |
会計freeeは、質問に答えていくだけで確定申告ができる簡単操作が魅力の会計ソフトです。
白色申告と青色申告の両方に対応していて、いずれもクラウド型なのでダウンロード不要で利用できます。
チャットサポートを標準で提供していて、更に電話でもサポートしてくれるので、申告の仕方で分からない事がでてきた時でも安心です。
紙の領収書をスマホで撮影して、そのデータを読み込んでくれる機能などもあります。
のぞみ先生マネーフォワード
| 運営会社 | 株式会社マネーフォワード |
|---|---|
| 対応申告 | 白色申告、青色申告 |
| 料金 | 9,600円/年〜 |
| 形式 | クラウド型 |
| URL | https://biz.moneyforward.com/tax_return/ |
マネーフォワードは、金融系サービスで有名なマネーフォワードが提供している確定申告ソフトです。
業務上や税務上の悩みを専門の税理士がチャットで答えてくれたり、スマホだけでも確定申告を完結できる便利さと手軽さが魅力のソフトになっています。
また、AI機能を搭載していて明細データを取得して仕訳入力してくれるので、使えば使うほど精度が上がり快適に使えるようになっていきます。
簡易確定申告用の無料プランから様々な機能が付いていてサポートも万全な有料プランまで、色々なニーズに対応できるプランが用意されています。
のぞみ先生チャットレディの確定申告の注意点
次に、チャットレディが確定申告をする際に気をつけたい注意点をご紹介します。
知らないとやってしまいがちなミスなどもあるので、事前にチェックしてみて下さい。
申告忘れに注意する
申告の必要があるのにしていない場合、脱税行為などとみなされる可能性もあります。
確定申告は、基本的に前年度の1〜12月分を翌年の2月16日〜3月15日の間に申告する形になっています。
期間はその年で若干前後しますが、大凡この期間に毎年行われるので、申告し忘れないように注意しましょう。
また、チャットレディはネットの中の事なので、申告しなくてもバレないようにも思えます。
しかし、税務署もその辺りについてしっかり認識しているので、バレないという事はありません。
もし収入があるのに申告をしなかった事が発覚すると、脱税行為などみなされる可能性もあります。
のぞみ先生経費は仕事で必要なものだけ
仕事でもプライベートでも使う場合は、割合で割って計上する必要があります。
チャットレディとして働くためには、PCやカメラから化粧品や美容関係など、色々な経費がかかります。
基本的に仕事で使うものは全て経費に計上できますが、仕事では使わないものは経費にはなりません。
また、仕事でもプライベートでも使うものに関しては、割合で割って計上するのが一般的です。
全額計上するのはNGですが、全く計上しないと税金を余分に払う必要が出てくるので、計上できる経費はしっかり記入するようにしましょう。
のぞみ先生領収書は保管しておく
領収書は、白色は5年、青色は7年の保管期間が義務付けられています。
仕事で使うものを買った場合は、必ず領収書を貰うようにしましょう。
「白色申告は5年間、青色申告は7年間は領収書を保管しなければならない」と法律で決まっています。
領収書を貰い忘れた場合は経費にはできないので、発行してもらうのを忘れないようにして、貰った領収書はきっちり保管しておく事が大切です。
もし、オンライン購入などで領収書が出ない場合は、支払い時の振込明細や通帳記録など「改ざんができないもの」で代用する事も可能です。
のぞみ先生チャットレディの確定申告でよくある質問Q&A
最後に、チャットレディの確定申告でよくある質問をQ&Aでご紹介します。
確定申告で不明な事や不安な部分がある方は、以下をチェックしてみて下さい。
チャットレディの確定申告は簡単にできる！
チャットレディも立派な仕事なので、規定の額（48万円以上）の収入があったら確定申告が必要になります。
また、本業が別にある場合は、チャットレディを含む副業の収入が20万円以上の場合、確定申告が必要です。
申告は収入から経費を引いた金額になるので、仕事で使った経費についても事前にまとめておく事が大切になります。
最初は難しそうに思えますが、会計ソフトを使えば意外と簡単に申告ができるのでおすすめです。
現在チャットレディとして働いていてこれから確定申告される方は、是非この記事を参考に忘れず申告してみて下さい。
のぞみ先生